【2026年】jQueryはまだ使える?現状と将来性を徹底解説
2026年現在、jQueryは使う価値があるのか?利用状況、メリット・デメリット、モダンフレームワークとの比較、どんな場面で使うべきかを解説します。
目次
2026年のjQueryの現状
jQueryとは(おさらい)
jQuery は2006年にリリースされたJavaScriptライブラリです。当時はブラウザ間の互換性問題が深刻で、jQueryはその問題を解決する救世主でした。
主な機能:
- DOM操作の簡略化
- イベント処理の統一
- Ajaxの簡単な実装
- アニメーション機能
- クロスブラウザ対応
最新バージョン
2026年1月現在、jQueryの最新バージョンは 3.7.1(2023年8月リリース)です。
- jQuery 3.x: モダンブラウザ向け(IE非対応)
- jQuery 2.x: IE9+対応(メンテナンス終了)
- jQuery 1.x: IE6+対応(メンテナンス終了)
開発は継続されており、バグ修正やセキュリティアップデートは行われています。
jQueryの利用状況
Web全体での利用率
W3Techsの調査によると、全Webサイトの約77% がjQueryを使用しています(2024年時点)。
これは驚異的な数字で、WordPressやBootstrapなど多くの人気ツールがjQueryに依存していることが理由です。
利用シーン
| 利用場所 | jQueryの状況 |
|---|---|
| WordPress | 標準搭載(テーマ・プラグインで使用) |
| Bootstrap 4 | 依存(Bootstrap 5で削除) |
| 企業サイト | 多くで現役使用 |
| レガシーシステム | 大量に残存 |
| 新規SPA開発 | ほぼ使われない |
npmダウンロード数
jQueryは今でもnpmで週に500万回以上ダウンロードされています。これはReactの約1/4程度ですが、依然として人気があります。
jQueryを使うメリット
1. 学習コストが低い
// jQueryは直感的で覚えやすい
$('#element').hide();
$('.items').addClass('active');
$('button').on('click', function() { });
JavaScriptの基礎があれば、数時間で基本的な使い方を習得できます。
2. 既存資産が豊富
- 10年以上の実績
- 膨大なドキュメント・チュートリアル
- Stack Overflowに大量の回答
- 多数のプラグイン
3. 導入が簡単
<!-- CDNから1行で導入 -->
<script src="https://code.jquery.com/jquery-3.7.1.min.js"></script>
ビルドツール不要、設定不要で即座に使い始められます。
4. レガシーブラウザ対応
古いブラウザを考慮する必要がある場合、jQueryが差異を吸収してくれます。
5. プロトタイピングに最適
素早くインタラクティブなプロトタイプを作る場合、jQueryは非常に効率的です。
jQueryを使うデメリット
1. ファイルサイズ
jquery-3.7.1.min.js: 約87KB(gzip後: 約30KB)
jquery-3.7.1.slim.min.js: 約72KB(gzip後: 約24KB)
小規模なインタラクションのために30KBは重いかもしれません。
2. Vanilla JSで十分な機能が多い
モダンブラウザでは、jQueryの機能の多くがネイティブJavaScriptで実現できます。
// jQuery
$('#element').addClass('active');
// Vanilla JS
document.getElementById('element').classList.add('active');
// jQuery
$('.items').each(function() { });
// Vanilla JS
document.querySelectorAll('.items').forEach(el => { });
3. 仮想DOMを使わない
ReactやVueのような仮想DOMの恩恵を受けられません。複雑なUIの状態管理には向きません。
4. コンポーネント化が困難
再利用可能なコンポーネントを作る仕組みがありません。大規模開発には不向きです。
5. 採用市場での評価
新規採用の求人では、ReactやVue.jsのスキルが求められることが多く、jQueryスキルだけでは不十分な場合があります。
どんな場面でjQueryを使うべきか
jQueryを使うべき場面
1. WordPressサイトのカスタマイズ
// WordPressではjQueryが標準で読み込まれている
jQuery(document).ready(function($) {
// カスタム機能
$('.menu-toggle').on('click', function() {
$('#nav-menu').slideToggle();
});
});
2. 既存jQueryサイトの保守
既存のjQueryコードベースがある場合、無理にReactに書き換える必要はありません。
3. 簡単なインタラクション追加
静的サイトに少しのインタラクションを追加する場合。
// シンプルなタブ切り替え
$('.tab').on('click', function() {
let target = $(this).data('target');
$('.tab-content').hide();
$(target).show();
$('.tab').removeClass('active');
$(this).addClass('active');
});
4. プロトタイプ・デモ作成
素早く動くものを作りたい場合。
5. 学習目的
JavaScriptの基礎を学んだ後、DOM操作の概念を理解するのに適しています。
jQueryを使うべきでない場面
1. SPA(シングルページアプリケーション)
❌ jQuery
✅ React, Vue.js, Angular
状態管理やルーティングが必要なSPAには不向きです。
2. 大規模アプリケーション
コンポーネント化、状態管理、テストが重要な大規模開発には、モダンフレームワークを選択すべきです。
3. パフォーマンスが重要なアプリ
仮想DOMによる効率的な更新が必要な場合。
4. 新規Webアプリ開発
2026年から新規でWebアプリを開発するなら、ReactやVue.jsを学ぶ方が将来性があります。
jQueryの将来性
開発は継続
jQuery Foundationは活動を続けており、セキュリティアップデートやバグ修正は行われています。突然使えなくなることはありません。
減少傾向ではある
新規プロジェクトでの採用は確実に減少しています。
- Bootstrap 5でjQuery依存が削除
- モダンブラウザでVanilla JSが充実
- SPA開発でReact/Vue.jsが主流
しかし消えることはない
- 膨大な既存サイトで使用中
- WordPressエコシステムでの利用
- 保守案件の需要
結論: jQueryは「レガシー」になりつつありますが、完全に消えることはなく、今後10年以上は保守需要が続くでしょう。
まとめ
2026年のjQueryの立ち位置
| 観点 | 評価 |
|---|---|
| 新規SPA開発 | ❌ 不向き |
| 静的サイト | ⭕ まだ有効 |
| WordPress | ⭕ 標準的 |
| 保守案件 | ⭕ 必須スキル |
| 就職市場 | △ 補助的なスキル |
| 学習価値 | ⭕ 基礎理解に有用 |
結論
jQueryは2026年でもまだ使える—ただし、使う場面を選ぶべきです。
- 既存サイトの保守やWordPress開発では必須スキル
- 新規開発ではReactやVue.jsを優先すべき
- 完全に学ぶ価値がないわけではない
jQueryを否定する必要はありませんが、これからWeb開発を学ぶなら、モダンなフレームワークも並行して習得することをおすすめします。